宝琉館の「琉」が「琉球」の「琉」という名前の縁もあり、沖縄出身の人が不思議とご来館されることが多い福岡占いの館「宝琉館」です。
私自身、過去20年間、那覇市県庁前の百貨店リュウボウや、今はない沖縄三越で毎年、開運鑑定会を行ってきたこともあり、とても懐かしい思いがします。
開運鑑定会が終わると、沖縄県内の離島にも、随分行きました。
きょうも半年ぶりぐらいで沖縄から飛行機で福岡に来た方が鑑定を受けに来ました。
ただ、新型コロナウイルスの影響で「飛行機の機内の様子が緊張感に張り詰めていて、不可思議なほどだった」と言います。
那覇から福岡に飛ぶ飛行機の機内、マスクをつけていない乗客はおらず、キャビンアテンダントは、みんな手袋にマスクを常用。咳でもしようものなら、白い目で見られる雰囲気で、「ここまで過度に神経質になることが、本当に良いことなのか」「もっと早い段階での対策があったのではないか」と自問自答しながら来たとのこと。
伝染する新型コロナウイルスが感染爆発すると、人々は心理的にパンデミック状態になり、精神的、心理的に負のスパイラルの波動が拡散していきます。
いつ、どこで感染するかわからない、言いようのない「恐れ」や「不安」は、不潔や穢れを嫌う日本人にとっては心理的にも大敵です。
感染拡大の勢いと同じように、心理的な「負のスパイラル」が広がれば、現場は混乱し、人が人を疑い、不安から来る懐疑心は決して良い結果を生み出せません。
徹底したウイルス対策だけでなく、みんなでウイルスを撃退していこうとする前向きな強い精神、みんなを一致団結させる「正(プラス)のスパイラル」を生み出していくことが大切ですね。
2002年から2003年にかけて新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)が中国広東省や香港で流行し、現地ではホテルのエレベーターのボタンもビニールシートで覆い、徹底した感染防止を行っていました。
当時、私も香港に滞在していたので、当時の記憶がよみがえるのですが、香港ではSARSと現場で闘う医療関係者を「SARS戦士」と言って讃え、感染撲滅をできるだけ早期に行えるように行政も民間も一致して闘う姿勢を示したことで何とか終息していきました。
ただ、残念なことに、中国では、少しでも医療現場で異様な肺炎のような患者が広がれば、すぐにSARSと同様、早期対策を打つことが義務づけられたはずなのに、その教訓が生かされず、「二度あることは三度ある」という疑念が消えない状態のままであることです。
初動態勢の不備は、その後の国情、いまやグローバル社会では水際対策だけではダメで国を超えて大きく跳ね返ってきます。
易経の坤為地(こんいち)初爻には「霜を履みて堅氷に至る」とあるように、薄い氷も思いもよらず厚い氷になることがあります。
陰気くさい取るに足らない言動が取り返しの付かない厚い氷のようにならないよう、早期発見、早期治療が大切です。
そして火雷噬嗑(からいぜいごう)のように断固として不純なものを除去することが大切であり、山風蠱(さんぷうこ)のような腐敗した状況になる前に手を打つことです。
これは危機管理能力の采配であり、各国、各地域リーダーの英断で決まりますね。